愛の契約は別れの序章
「病める時も健やかなるときも」
神の前で誓い合い、数年後には、袂を分かつ。
神聖なる誓いが、覆されるのは何故?
結婚は法的契約であり、愛の誓いは長期的な約束事です。
人は永遠に続く愛や安心を求めて、愛を誓い、法的契約を結び、互いの将来を拘束し合いますが、
何故、自由という魂最大の欲求を放棄してまで結んだ愛の誓い(契約)を破棄してしまうかというと
「愛の契約」には、魂の目的(本当の幸せ)を遂行するために捨て去るべき否定的な面が潜んでいるからなのです。
依存
依存は、魂の目的を阻害する最大悪です。
この世は引き寄せの法則が敷かれた波動世界。
引き寄せにおいて、自分の幸せを相手に委ねること(依存)ほど、危ういことはないのです。
- 捨てられたらいやだ。
- 浮気されたらいやだ。
- 優しさや思いやりやがなくなったらいやだ。
- 財産や地位、安定がなくなったらいやだ。
はなから未来に想定される恐れや不測の事態(浮気や不倫や病気や障害や失職など)に怯えているのです。
その証拠に、ご丁寧にもそれが破綻したときのために、慰謝料や養育費や財産分与といった我が身を守るための保証が盛りだくさんではないですか。
愛の誓いが本物であれば、別れる時の保証など必要ないはずです。
人の心ほど移ろいやすいものはないですからね・・・。
愛の契約は、思いやりや優しさといった純粋な愛を、愛とは最もかけ離れた「相手への依存」や、「幸せは相手から与えてもらうものである」という寄生虫思考に傾倒させていきます。
寄生虫・・・。
イイ気分になるのも嫌な気分になるのも相手次第という、他人に自分の人生を委ねる生き方や考え方。
これは、この波動世界=引き寄せの法則が敷かれた世界において最も不利な状況だといえるでしょう。
自分の幸せを相手任せにする(依存)ことは、苛立ちや不満や怒りの種を増やす。
パートナーが連絡を返さない→不安→パートナーが連絡を返せば不安はなくなる
パートナーが協力的でない→不満→パートナーが協力的であれば不満はなくなる
相手に依存し始めると、自分が嫌な思いをするのは相手のせいだと思うようになり、相手に自分の思う通りのことを強要しはじめます。
分かる気がする。
本来、恋人であれ夫であれ自分以外の他人を自分の思うとおりにコントロールすることは不可能なのです。
あなたの希望通りにあなたを愛さなければならないという責任は、恋人であれ夫であれ、誰にもないのだから。
人の魂最大の欲求は自由。
人が支配や強要からは逃れようとするのは至極当然のこと。
人の究極の願望は自由にあるのです。
支配や強要が繰り返された結果、不満や不安は積み重なり、愛し合った2人は、互いに別れという結末の道を歩み始めるのです。
愛の約束よりも重要なこと
人に評価され肯定されることは気分がいいものです。
夫婦でも恋人でも好きになった当初は、お互いの良いところや素晴らしいところ見て褒め合い、優しさや気遣いや思いやりを持ち愛し合う。
この時の波動(気分)を感じてみてください。
幸せでしかない。
人は本来この波動がほしくて、この波動を失いたくなくて、永遠のものにしたくて、愛の契約を結ぶと同時に破綻という危険を大いにはらんだ依存の罠に堕ちてしまうのです。
当初確かな愛であったとしても、依存が変えてしまうということですか。
恋人であれ結婚であれ、最愛のパートナーとこれから契約を結ぼうとしている人、既に結んでいる全ての人が、やがて袂を分かつことのないように、すべきことはただ一つです。
自分が意図的に何に焦点を置くかで自分の幸せは決まる。
- 相手への期待より、自己を愛すること。
- 自分は愛される存在だという絶対的なイメージを持つこと。
- そのイメージの最高の自分に焦点を当ること。
自分がイイ気分でいればいいんですね。
「相手からの称賛や思いやりや優しさを得られれば幸せな気分になれる」のではないのです。
まず称賛や思いやりや優しさを受ける自分をイメージし、幸せな気分でいなければならない。
何故なら、この世は波動世界。イメージが元となり、現実化します。
全てのものは元はイメージだった。
ペンも机もエアコンも車も家も、全て誰かの頭の中のイメージだった。
人も環境もすべてイメージが先なのです。
本当に愛し合う関係に約束は不要
本当に愛し合う関係には、義務も責任も制約も必要ないのです。
義務や責任や制約を敷いた愛の誓いだから、不満や嫉妬や怒りや悲しみが生まれてくるのですよ。
義務や責任に頼るから、傲慢や怠慢が生まれるのです。
本当に愛し合う関係=本当に幸せな関係とは
自分の幸せの責任は他人ではなく自分にあるのだという自立心が必要なんですね。
いつでも別れることができる自信や離婚できる力を持つこと。
その上で、愛し愛されたいと思えること。
そういう二人だからこそ愛の約束は果たされます。
愛の誓いを得るよりも重要なこととは
目の前の現実は、あなたの波動が引き寄せるのだという認識を常に持ち、常に気分が良くなる思考をすることに責任を持つことが、結果的に本当の愛の契約になるでしょう。
波動が明るく陽気であれば、陰鬱な不満や怒りという現実は現れない。
袂を分かつこともないということか。
その通りです。
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